贔屓が好き過ぎて涙する2作品(重症)・後編

 連休前半は梅芸メインホールで雪組全ツ。最終日は翌日仕事だから帰京しなきゃなのにチケット確保したからバウで昼夜銀二貫。本望です。むしろ変に我慢して見ずに帰京する方が連休明けつらいと知っているからこそのこの行動である。
 しかしバウ11:00開演というのはもれなく宿泊先9:00出発(流石に遅延が怖いので30分前到着で乗換案内先生に候補を出していただく)。いちじかんはん移動して2公演観た後に帰京でしんかんせんにじかんはん+αとか本気か?と思わないでもない。
 それでもバウに行く一択しかないわけです。


 あすくんがナウオンにご登場(あすおんすてーじ!とかはしゃいでました)ということでしっかりファーストランを見てから臨んだ銀二貫。なうおん両端ががおりさんあすくんって安定感すごい。更に専科お2人以外は90期以降って時代が流れてる感すごかったわー。
 だがしかし。ナウオンだけじゃわからないことばかりです。


 幕開け誰もいないのに舞台に描かれた光景がが既にうつくしい。そしてそこにみつるさん。もうダメ。はいしんだー、ってなるわ。(幕開いたばかりですよー)
 そしてそこに逃げるように歩いてくるがおりさん・みちるちゃん親子。みちるちゃんかっわいいなあ!!!がおりさんはもうなんですぐしんでしまうん?もったいない(原作既読・ドラマオンタイム視聴済みなのにこの発言)。
 前半がおりさん出番がこれ以降役としてはないのでバイトっぷりがひどい。そしてがおりさんもカリくんもバイト向いてない。そこしか見えなくなるよ(震え

 そしてれいこ鶴之輔きたー!ってかうつくしくて震えるけどじゅうだい、ぜ、ぜんはんにはみえ(げっふん)。だがしかしえりたんじゅうろくさいにも慣れた身なので2回目からは気にならず。雪の降る中を歌うれいこがひたすらうつくしい。お衣装がそれこそ若き日のに似てる気がしたけど実際どうなんでしょう。ここのシーンは本来なるはずだった姿ということで大小を腰に差してるのが少しせつない。
 ほんとーーーに、立ち姿がうつくしく、0番が似合いすぎる。歌もうまいしきゅうじゅうごきはなんなのまったく!細かく指摘すると気になる部分があったようにも思うのに見終わると立ち姿のうつくしさですべて吹き飛んでしまうような。あと松吉の不器用さ?まじめさ?がれいこに合ってた。バウ初主演にいい作品貰ったなというのはつくづく。あとやはり和物の雪組だと思うのでこれだけ似合ってこなせる若手路線スターがいるのはうれしい。

 そして旦那はん和助みつるさんの包容力とこんな旦那はんならしょうがないと周囲が何とかしたくなる感!!寒天問屋に転職したい。けど今の時代寒天問屋ってあるの?(そこ?)営業職したことないけど、みつるさんのためなら銀二貫どころじゃなく貯まるまで尽くすわ!
 番頭善次郎をのらりくらりとなだめすかしつつでもちゃんと彼の願いも忘れてなくてなんていい旦那はんなのか。ほんと寒天問屋に転職したい(2回目)。ただしみつるさんが経営してる問屋に限る。

 大阪の街。町民のみなさまが陽気に歌い踊ってはじまるわけだけど若手チェックに余念がない。あと格好良すぎな喜六カリくん。船頭より向いてる仕事があったと思うよ。その顔をいかしてっっ(元も子もない)。
 ここでお届けものと伏見の寒天場で修行を済ませた鶴之輔登場。お仕着せと継ぎのあたった股引が切ない。旦那はんが書状を受け取って鶴之輔の手のあかぎれを心配するけれど、彼の覚悟は決まっているというか父親のいきなさいという言葉を忠実にまもっているのです。ここで既に旦那はんは杖を使っていらっしゃって時の流れを感じます。

 井川屋。プロ丁稚あすくんがかわいくてかわいくてかわいくて下手しか見えない。鶴之輔が気になってわちゃわちゃしてる丁稚達がそれはそれはかわいくてかわいくて。なんだここ。天国か。そうか。稽古場では浴衣を短めに膝丈で着てらしたので生ふくらはぎを期待していたのですが丁稚さん水色の股引履いてた……がーん。なまあし……。前掛けじゃなくて、短いエプロンみたいなのしてるのもかわいいし、部分的に剃ってる丁稚さんの鬘もかわいい。意外とれいこも似合ってたw
 番頭さんの念仏(というか決まり文句)の歌。あすくんの歌声の無駄遣いかと思いきや可愛すぎて単なる実力大発揮だったわ。3人とも仔犬がわちゃわちゃしてる感じ。あと運動量すごい。そして歌もなにげにすごい。あんだけ動いてるのにぶれのない。梅吉のわかめの振りかわいい!わかめのお味噌汁苦手だけどあすくんがかわいから帰ったら作ろうってなるわ。鶴之輔の姿勢を前屈みにさせるために背から乗っかっちゃう愛すみれちゃんのお里が豪快。れいこが潰れるーとか頭を掠めはしましたが。亀吉もあほのことして色づけがはっきりててすごい。3人とも立ち位置変えるときもその合間合間に細かく色々入れてくるので目が離せない。
 鶴之輔にも井川屋のお仕着せを着せて、いざ丁稚さんとしての名前をつけましょうかのくだり。鶴の文字を取ってと考える旦那はんにそれは……と困り顔ででも控え目だけどしっかりいうことはいう梅吉ができる子でこまる。
 掃き掃除しながら船場言葉を練習する松吉。教えてあげる丁稚さん達がくそかわいい!そしてたどたどしさがれいこ本人の稽古場の苦労とかも思い起こしてにやにやしてしまう。そこに立ち寄る山城屋の旦那はん奥さんいとさん。ここでちゃんと梅吉は山城屋のいとさんのことを目線で追って気にしてるのがぎゃんかわ。宝塚版の銀二貫はおそらく梅吉の幼い頃の恋(初恋だとなおおいしいな)が実っとるわ!!狂喜乱舞しましたよね、正直。原作だとお商売のお付き合いで山城屋さんに気に入られて養子入りだからほぼおいっちゃんの描写はないんだけど。脚本演出こわい!うれしい!!
 山城屋さんの注文お届けを番頭さんに命じられて拭き掃除中から這って番頭さんにお願いごとをしにいく梅吉がかわいい。というか全般的に梅吉についてはこの先もかわいいしか言わないし言えないけど。お店の行き方を教えなきゃって先輩っぽい梅吉もだめっていわれてしゅんとなる梅吉もかわいくてもうどうしてくれよう。
 こいさんくらっち高音すげー。幼女の高音だわ。あと同じおかっぱなはずなのに前作の大ちゃんの彼女とは別人だった……。確実にぽとりと落ちる梅ヶ枝。まぁあんだけ飛び跳ねて出ていけば落ちる者なんでしょうか。そして落としものをあんなイケメンに拾われたい人生だったわ……そら恋もしますわな。